【自己紹介】
名前:ozabi
好きなもの:卵焼き、鳥
入社2年目。普段はアプリのキャラクターの発注やシナリオ作成、時々キャラデザインの手伝いをやっております。
イラストは個人的に描いているものが多いです。まだ未熟ですが、
今回私のイラストがどうやって完成したのかを参考程度に見ていただければと思います。
■使用ソフト_photoshopCC
■制作時間_約24時間
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①テーマ出し
まず、イラストを製作するにあたって大きなテーマを決めます。
今回は【真紅の花の少女】
キャラクターの雰囲気や性格などをざっくり決めていきます。
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②ラフ
全体の構図を鉛筆で描いていきます。
この時点で、配色のバランスについても考えておきます。でないと着彩の時にキャラが映えなかったりして詰んだりする時があります。
出来ました。
赤い月を背景に少女が椅子に座り込んでいる・・といった構図で描きました。
完成形のイメージをしやすくするため、
キャラのポーズや表情はラフの時点でしっかり描き込みます。
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②ラフ2
線画をスキャンしてここからはデジタルでの作業になります
ラフで大まかに色を置いていきます。ここで気をつけているのが
メインがしっかり映える配色になっているか。(キャラが背景と同化して埋れていないかなど)
です。この時点で気になるところがあれば、画像を切り貼りしたり、色味を調整をしたりしていきます。
↑背景に月を描こうとしたのですが、イラストとしてキャラが映えないと思ったので、
赤カーテンにしました。
ラフとはいえ、完成形に近い状態にしておくと後々迷走しにくいです。
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③線画
ラフ(不透明度25%)の上に線画を描いていきます。
この際、身体の部位ごとに細かくレイヤー分けをしながら描いていくと修正が効きやすいです。
線の太さは2pxで何度も重ねて引くように描写します。
こうすることで線に強弱が出て味のある線になると思ってます。
↓フリルなどの不定形な素材はざっくりアウトラインをとるまでに留めておき、
着彩の時にディティールを固めます。
できました。
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④着彩
線画が一通り出来たところで、着彩に入っていきます。
↑色塗り時の主なレイヤー構成です。基本的にはベースカラーレイヤーの上に影やディティール(クリッピングマスクを設定して)を描いていきます。
↑ペン先はphotoshopにもともと入っているやつを使ってます。
広い面積、影を塗るときは20px~、狭いところは2~10pxなどで
使い分けます。
【髪、顔】
①ブラシツール(不透明度100%)でベースーカラーを置いていきます。
各パーツごとにレイヤー分けすることを忘れずに。
②大まかな影をざっくり塗っていきます。立体に出来る影を意識して。
③髪の毛に入る細かい影などを塗っていきます。
【服】
スカートはレースのように透ける素材にしたかったので、
肌と隣接する生地部分は肌色を乗せながら描写します。
また、スカート部分、レースが何層にも重なっている素材なのですが、裾に
彩度の高い赤をライン状に引くと層の立体感が出ます。(3番)
服のしわを描くのは難しい・・・
【ガラスのような、ツルツル床】
・うつりこむ物の素材(今回だと人、イス)をコピーして
反転、180度回転させれば簡単にガラスの床が完成します。
・床に散らした花で水平線をや奥行きを描写することで黒い背景の中に地面を表現することができました。
納得いくまで描き込んだら、仕上げに入っていきます。
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⑤仕上げ
イラストとしては完成はしているのですが、最後に臨場感を出したりやイラストを背景となじませるために色々効果をつけていきます。
まずはオーバーレイを乗せていきます。
↑通常塗りで不透明度100%にした場合の画像。
こちらをオーバレイ、不透明度100%にして先ほどのイラストに乗せます。
右が効果を追加した場合。光が当たる部分に暖色系をもってくると良い雰囲気になります。
顔など元々白い部分は明るくなりすぎて白飛びしてしまわないよう、気をつけながら調整していきます。
続いて髪の明るい場所に白色(通常、不透明度19%)をのせます。こうすることで
少し滑らかで光っている髪になります。
右が乗せたものになります。
最後にイラスト全体の雰囲気を引き締めるためにシャープ効果をつけます。
【ウィンドウ】→【アンシャープマスク】で
プレビューをみながら値を調節して完成です。
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■さいごに
久しぶりにがっつりデジタルで描いたので疲れましたが、自分の絵を見直す
良い経験になりました。
絵を描いている人は何かしらの参考になればと思いますし、
絵を描かない人も1枚の絵が完成する過程を知っていただける機会になれば幸いです。
最後まで見てくださり有難うございます。
1コメント
2017.06.25 08:43